Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ
省線電車の射撃手
海野 十三
Lesen Sie 省線電車の射撃手 (しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.355 Zeichen · 45 Bildschirme
彼の喜びに輝いている顔色はなにごとかを発見してきたのに違いない。
「課長! とうとう面白いものを見付けてきました。これです」多田は、そう云って、小さい紙包を、大江山警部の前に置いた。
警部は、それを手にとって開いてみると、二個の薬莢だった。
「ほほう、これはどこにあった」
「現場附近の笹木邸の塀の下です」
「待て待て、これが弾丸に合うかどうか」と警部はやおら立って傍らの硝子函から弾丸をつまみ出すと薬莢に合わせてみた。果然、二つはピタリと合って、一つのものになった。警部が硝子函からとり出したのは、殺された一宮かおるの体内から抜きとった弾丸だったので、多田刑事の拾ってきたのは、紛れもなく、その弾丸を打ち出した薬莢にちがいないと思われる。薬莢が二個で、弾丸は一個――そこに謎がないでもなかったが。
「お手柄だ。そして笹木邸をあたってみたかい、多田君」
「早手廻しに、若主人の笹木光吉というのを同道して参りました。ここに大体の聞書を作って置きました」
そう云って、多田刑事は、小さい紙片を手渡した。警部は獣のように低く呻りつつ、多田の聞書というのを読んだ。「よし、会おう」