Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つぶてしんじゅう

礫心中

野村 胡堂

Lesen Sie 礫心中 (つぶてしんじゅう) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.190 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

長襦袢は燃立つ緋縮緬

「お豊、つまらねえ事を言うな、相手は御老中やお奉行、こちとらは側へも寄れるこっちゃ無い、矢張り諦めて、一緒に死んでくれないか」

「いや、いや、女の私でさえ、こんなに口惜しいのに、お前さんは何んとも思わないのかえ、――それでも江戸っ子? ――私は要さんをそんな意気地の無い男とは思わなかった……」

火を吐くような言葉を、男の顔に浴せると、お豊は百年の恋も褪め果てたように、クルリと背を向けて、欄干の上に顔を伏せました。ガクリと砕ける島田髷、白い項には、冷たい月の光が無心に淀みます。

長襦袢は燃立つ緋縮緬

水野越前守出現以前の、爛れ切った江戸の豪勢さは、物の本などに詳しく出て居ります。例えば「遊女の下駄に抽斗を設けて、その中に足を拭く白縮緬の巾を入れ、太く白い鼻緒に、赤い珊瑚を入れて、ちらちら透いて見えるのを贅にしたとか――駒下駄の上に鼈甲を張り、廻りを総金蒔絵にし、台の中に湯を入れて、寒中でも足の冷えぬようにしたとか、――雪駄の廻りを赤銅で縁取り、裏に真鍮の象嵌を入れ、舟などに乗って、それを仰向にすると、その象嵌が美しく出た――」と言った、履物だけで言っても、こんな無法な贅を尽した世の中だったのです。