Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
「ああ、また、しらみたいじですか。おチエは、からだがくさいから、いやだなあ。」
と、鼻をおさえながらいいました。
お母さんはいつも、おチエのしらみをとってやるのでした。そのとったしらみを、庭石の上におきます。しらみははいだそうとします。それを、小石をもってつぶすのが、諭吉の役目でした。諭吉は、こればかりは、きたなくて、きたなくて、むねがわるくなるようでした。でも、お母さんのいいつけなので、いつもがまんして、てつだいました。
おチエは、中津の町では、だれからもばかにされていました。それなのに、諭吉のお母さんは、士族としての身分などにこだわらず、よくおチエのめんどうをみてやるのでした。
「まあ、こんなに、しらみがうようよわいていては、おチエもかゆかったろうね。これからは、かみをよくあらうようにして、しらみをわかすんじゃないよ。」
と、まるでおさない子どもにでもいうように、おチエに教えさとしながら、しらみをつぎつぎにとります。諭吉も、いそがしくしらみをつぶします。
おチエは、さもうれしそうに、ときおり、にたっとわらってみせています。そのうち、頭がかゆくなくなって、気持ちがよくなったのか、おチエは、ねむたそうに、こっくりをはじめました。