Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
「さあ、そっとしておいてやりましょう。諭吉、おチエの顔をみてごらん。よいゆめでもみているのか、うれしそうな顔をして、まるでほとけさまみたいじゃないか。」
と、お母さんがいいました。諭吉は、
「ええっ。」
とおどろきましたが、そういわれて、おチエの顔をみると、なるほど、お母さんのいうことがわかるような気持ちがしました。
これまで女こじきをいたわるお母さんを、ふうがわりなお母さんだとおもっていたのですが、人間は、わけへだてなくしんせつにしなければならないということがわかり、
「お母さんはえらいな。」
と、あらためてお母さんをそんけいしたくなりました。
「諭吉や、母さんは、このあいだから、おまえにいってきかせようとおもっていたことがあります。おまえは、兄さんに、なんになるつもりだときかれて、大金持ちになりたいとこたえましたね。けれど、兄さんのいわれるように、勉強はやはりしてもらいたいとおもいます。なくなられたお父さまは、おまえをおぼうさんにしたいといわれていたんですよ。」
「えっ、わたしをおぼうさんにするって、ほんとうですか、お母さん。」
「ほんとうですとも。それには、すこし、わけをはなさなければ、おまえには、わからないかもしれないが……。