Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lesen Sie 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) von 高山 毅 (たかやまつよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.555 Zeichen · 109 Bildschirme
とおくはなれていますと、気になってなりません。」
と、心配そうに、いろいろのべたてますと、壱岐も、さもおどろいたような顔をして、
「それは、きのどくなことじゃ。さぞ心配であろう。とにかく、一日もはやくかえったほうがよかろう。しかし、母上の病気がなおったら、また、長崎へこられるようにしてやるから。」
と、なぐさめ顔にいうのでした。
「それでは、おさしずどおり、さっそく国へかえりますが、お父上さまにおことづてはございませんか。いずれかえりましたら、お目にかかります。また、なにかおとどけする品物がありましたら、もってまいります。」
と、一どわかれをつげて、つぎの朝、またいってみますと、壱岐は自分の家にやる手紙をだして、これをやしきへとどけてくれ、それからお父上にあったら、これこれつたえてくれといい、またべつに、諭吉のお母さんのいとこにあたる大橋六助という人にあてた手紙をとりだして、
「これを大橋のところへもっていけ。そうすると、きさまがまた長崎へでてくるのにつごうがよいだろう。」
といって、わざとその手紙にふうをせずに、あけてみよといわぬばかりにしてありますから、
「なにもかも、いさいしょうちいたしました。