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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねぎさまみやた

禰宜様宮田

宮本 百合子

Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

も差し交した枝々に守られて各自の生きられるだけの命を、喜び楽しむことが出来ていたのである。

けれども、にわかに荒くれた、彼等の仲間ではこんなに無慈悲で、不作法なものはなかった人間どもが、昔ながらの「仕合わせの領内」へ闖入して来た。

そして大きな斧が容赦なく片端しから振われ始めたのである。

まだ生れて間もない、細くしなやかな稚木共は、一打ちの斧で、体じゅうを痛々しく震わせながら、音も立てずに倒れて行く。

思いがけない異変に驚く間もあらばこそ、鋭い刀を命の髄まで打ち込まれ打ち込まれした森の古老達は、悲しそうに頭を振り動かし、永年の睦まじかった友達に最後の一瞥を与えながら次から、次へと伐られてしまう。地響を立てて横たわる古い、苔や寄生木のついた幹に払われて、共に倒れる小さい生木の裂ける悲鳴。

小枝の折れるパチパチいう音に混って、

「南へよけろよーッ、南ー」

ドドーンとまたどこかで、かなり大きい一本が横たわる。

パカッカッ……カッパ……カッ……パカッカッ……。

せわしい斧の妙な合奏。

樵夫の鈍い叫声に調子づけるように、泥がブヨブヨの森の端で、重荷に動きかねる木材を積んだ荷馬を、罵ったり苛責したりする鞭の音が鋭く響く。