Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
と、橋寺は頭を掻き掻き、
「―――今日はいじめられるこッてすな」
「何を仰っしゃるのよ、いじめるどころか為めを思って上げてますのよ。橋寺さんのように亡くなった奥さんの写真ばかり眺めて暮らしていらしったんじゃ、体に毒だわ。たまには世間へ出て御覧になるものよ。世の中には先の奥さんにも劣らない美人の方もいらっしゃるッてことがお分りになるわ」
貞之助は雪子がどんな顔をするかとハラハラしたが、彼女もいつかこう云う場面には馴れてしまったものらしく、ニコニコしながら聞いているのであった。
「さあさあ、文句を云わずに何卒席へお就き下さい。橋寺さんは彼処よ、そこはあたしが坐るのよ」
「さあさあ、女ギャングが二人おりますから、云うことをお聴きにならないと恐ござんすよ」
多分橋寺も、貞之助たちが強引に引っ張り出されたのと同じようにして引っ張り出されたのであろう。彼自身では今急に再婚すると云う決心がついた訳ではなく、突然丹生夫人に、―――而も格別昵懇でもない夫人に、―――掴まって、考慮の時間も与えられずに臀を叩かれて出て来たものであるらしく、頻りに「困りましたなあ」とか「驚いたなあ」