Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

そして中之嶋の朝日ビルの角まで来ると、如何です、阪急までお送りしても宜しいですが、お差支えなかったらちょっとお降りになりませんか、と云うのであった。ちょうど時分時なので、アラスカへ誘う気なのだと察した貞之助は、今日も亦饗応にあずかることは重ね重ねで心苦しいけれども、この機会に娘と親しんで見たくもあり、こう云う風にしてだんだん交情が深まるのは願ってもないことでもあるので、ままよと、招きに応じてしまった。で、それから又一時間ばかり、洋食のテーブルを囲みながら漫談を交した訳であったが、今度は娘が加わったので、映画の話、歌舞伎劇の話、亜米利加や日本の俳優の話、女学校の話等々、一層たわいのないことをしゃべっただけであった。娘は悦子より三つ年上の十四歳と云うことで、悦子に比べると物言いなどもずっと落ち着いて大人びていたが、それは一つには顔だちから来る感じのせいもあったろう。と云うのは、女学校の制服を着て、おしろい気のない顔をしているけれども、その輪郭は既に少女型でなく、面長の、鼻筋の通った、引き締まった成人型なのであった。そして橋寺に少しも似ていないところを見ると、母親似に相違なく、母が相当の美貌であったことも、橋寺がこの少女に依って今は亡き恋女房の面影を偲びつつあることも、ほぼ想察することが出来た。