Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
はいあのう、はいあのうを繰り返すばかりで、イエスだかノーだかさっぱり分らない、問い詰めると聴き取れないような細い声で、ちょっと差支えがございますので、………と、やっとそれだけ云って、あとは一と言も云わない、僕も癪に触ったからそれきりプツリ切ってしまった、橋寺さんはそう云って、いったいあのお嬢さんは人を何と思ってるんです、余り馬鹿にしてるじゃありませんかと、かんかんになっている。―――丹生夫人はここまで一気にしゃべって来て、
「そう云う訳ですから、残念ですけれどこの話は駄目になったと思って頂戴」
と云うのであった。
「ほんまに、ほんまに、あなたにえらい御迷惑かけてしもうて、………あたしがいたらまさかそんな失礼なことさせはしませなんだのに、生憎ちょっと門へ出てたもんですよって、………」
「だって、………あなたはいらっしゃらなくったって、雪子さんはいらしったんじゃないの」
「ええ、ええ、それはそうなんですけど、………ほんまに申訳のないことで、………こないなったらもう取り成して戴くことも出来ませんでしょうし、………」
「ええ勿論よ、………」
幸子は穴へも這入りたい心地でシドロモドロの受け答えをしながら聞いていたが、