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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

があった、それは出征軍人を送る街頭行進か何かがあって、二人だけが長い行列に遮られて外の人達と離れてしまったのであったが、その時橋寺氏は、とある雑貨店の飾窓が眼に付いたので、僕、靴下を買いたいんですが、一緒に行って見てくれませんかと、雪子さんに云った、すると雪子さんは、はあ、と云ったきりモジモジして、半丁ばかり後になった奥さん達の方を、救いを求めるかのように何度も振り返って見たりして、困ったような顔つきで衝っ立っているばかりなので、橋寺氏は憤然として、独りでその店へ這入って行って買物を済ました、これは十五分か二十分間の出来事で、外の人は知らないのであるが、橋寺氏としてはその時も相当不愉快であった、でもその時は、あれはああ云う風な性質なので、別に自分を嫌っているのではないであろうと、強いて善意に解釈して機嫌を直した、しかしやっぱりそのことが気になったので、果して自分は嫌われているのかどうか、もう一遍試して見ようと考えていたところ、昨日はちょうど天気も好し、会社の方も暇だったので、早速思い付いてあの電話を懸けた次第であった、然るに結果は御承知の通りで、橋寺氏は重ね重ね耻を掻かされた、一昨日の時は、でもまあ極まりが悪いのであろうと思っても見たが、一度ならず二度までもああ云う扱いを受けては、よくよく嫌われているもの