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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

それになかなか細かいことに気が付くたちで、何かとお春や看護婦に注意を与えたり、時には氷嚢の詰め換えや便器の消毒までも手伝ってくれたりする。と云ったような風であると云う。

「あたしこれからお春どんと一緒に行って見るわ、あたしやったら構めへんやろさかいに」

と、雪子は云った。まさか赤痢で死ぬことはあるまいから、啓坊がそう云ってくれるなら、ほかに病人の身柄を移す適当な場所もないことではあるし、そのまま彼処に臥かして置くのも悪くはないが、看護を先方に任せきりにして、放って置くと云う訳には行くまい。本家や貞之助兄さんは何と云うか知れないけれども、あたし等としてそれは出来ない。兎に角あたしが自分の一存で行く分には差支えあるまい。櫛田さんでも行ってくれているのなら、まだいくらか安心だけれども、初めての医者や看護婦では心もとない。今日からお春どんの代りに私が泊り込むことにして、お春どんは連絡係になって貰おう。電話では様子がよく分らないので、却って余計気が揉めるし、啓坊一人の男所帯でいろいろ足らない物もあろうし、きっとお春どんに日に何回も往復して貰う必要が起ろう。と、そう云って雪子は身支度をし、簡単にお茶漬を掻っ込むと、姉に迷惑をかけまいと云う心づかいからか、幸子の許可も求めないで出かけて行ったが、幸子も全く同感の気持だった