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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

ず、貞之助に出て貰ったが、光代がそんな風なので、自然貞之助も、いろいろなことを忌憚なく尋ねた。その結果明かになったことは、大体に於いてあの人はああ云う風な洒脱な紳士型であるけれども、あれで案外気分屋で、時に依っては機嫌の悪いこともあること、子爵家にはあの人の腹違いの兄に当る、嫡男の正広と云う人があるが、その人とは分けても仲が悪くて、よく喧嘩をすること、光代自身は見ていないが、激して来ると兄貴を殴ったりもしかねないと云う話であること、多少酒の上が悪い方で、酔うと随分乱暴をしたものであること、但し近来は流石に年を取って来たので、泥酔する程飲むようなことはめったになく、従って乱暴もしなくなったこと、尤もあの人は亜米利加仕込みであるから、レディーに対しては礼儀に厚い方で、昔からどんなに酔っ払っても婦人に手を上げたりしたことはないので、その点は安心であること、等々であるが、なお一つ二つあの人の欠点を云えば、何事にも理解が早くて趣味が広い代りに、気紛れで、一つ事に熱中する根気がないこと、人を御馳走したり、世話したりすることが大好きで、金を散ずることは上手であるが、作ることは下手であること、等々であると、光代は貞之助が尋ねないこと迄も、進んで答えたのであった。