Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
の注射も致して見ましたが、遺憾ながら蘇生なさいませんでした、委しいことは只今院長が話されると存じますが、せめて赤ちゃんの御遺骸に、お母様がお拵えになったお召物を着せて上げたいと存じまして、と云って、妙子が有馬で縫い上げた産衣を受け取って出て行ったが、間もなく院長が死んだ児を抱えて這入って来た。―――何とも申訳ありませんが、私は大失敗をしました、赤ちゃんは逆児であられたので、私が手を添えて引き出したのですが、こんなことはめったにないのに、引き出す時に手が滑ったのです、そのために赤ちゃんは窒息なすったのです、ほんとうに、大丈夫お請合いしますと、あんなに申上げて置きながら、何と云う失敗をしたものか、お詑びの言葉もありません、と、汗をびっしょり掻いて云うのであった。幸子は院長が率直に失敗を告白し、しないでも済む陳謝までしてひどく恐縮しているのを見ると、その公明な態度に好感を抱かせられるばかりであったが、院長は両手に抱いている赤ん坊を示して、お生れになったのはお嬢さんですが、この綺麗な顔を見て上げて下さい、私は随分沢山の赤ちゃんを手がけていますが、決してお世辞でも何でもなく、こんな可愛らしい、綺麗な赤ちゃんは見たことがありません、生きておられたらどんなに美しい方になられたであろうと思うと、一層残念でなりません、と