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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

に、その方が向いてる、云やはるのんで、あたしとは考がころッと違うさかいに、相談してもあかんねんわ」

「あたしから一遍、ようこいさんに云うて見ようか」

「是非そないして欲しいねんわ。あたしと雪子ちゃんとで、何とか思い直すように代る代る云うて見るより外、方法ないねん。尤もこいさんも、雪子ちゃんが結婚するまで待つとは云うてるねんけど、………」

「もっとどうにかした相手やったら、先に結婚してくれたかてちょっとも構めへんけど」

「板倉では極端やさかいにな」

「一体こいさんが、少し低級なとこあるのんと違うやろか」

「そうかも知れんわな」

「あたしかて、板倉みたいなもん弟に持つのんは叶わんわ」

幸子は雪子が、必ず自分と同意見であろうことを予想していたのであったが、控え目な人がこれだけはっきり云うからには、彼女の方が自分よりも反対の度が強いのだなと感じた。板倉に比べれば寧ろ喜んで奥畑を取ると云う考に於いても、彼女は幸子と一致していて、この上は何としてでも啓坊と結婚するように、私からも精々説いて見ようと云うのであった。

二十九

蘆屋の家も、雪子が戻って来てからは久し振に以前のような花やかな家庭になりつつあった。