Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
佐山の声 ……生きてる。こうして生きてるんだよ。
花岡の声 出口がないじゃないか。あと、しばらくすれば、必ずナニすることがわかっている。それが自分にわかっていることだ。
佐山の声 外で暮らしていても、出口なんぞありゃしない。
花岡の声 だから、そりゃ理窟だ。つまり観念――
佐山の声 観念だよ。たいしたもんじゃないや。しかし、ないよりはマシだ。してみると、たいしたもんかも知れないんだ。……現に、そうじゃないか。君あ、そうしてペチャペチャにまいっちまって、神さまなんて泣き声を出している。俺あ――俺もまいっている。だけど、神さまなんて、俺にゃ、いらん。くたばるまで、チャンとやって行けるよ、俺あ。……そりゃ、だんだん苦しくなりゃ、唸ったり、寂しくなって泣いたりするだろう。だって、事実、苦しかったり寂しかったりするんだから、そいつは、しかたがないんだ。犬や虎だって、死ぬ時や苦しんだり寂しがったりする。それがイキモノなんだ。イノチなんだ。苦しいのや寂しいのを、神さまや、そのほかの、いろんなもの持って来て、ふせぎとめようとしたって――いや、それのできる人は、してもいいだろう。