Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
佐山の声 え? なんだって?
花岡の声 ほ、ほ、掘って――? ホ、ホントか、村子?
村子の声 ガツン! ガツン! ほら! 音がきこえて来るのよ! 掘って来た。掘って来たッ! (言っている間に、花岡がマッチをする。手がガタガタふるえるために、一本はすりそこなって、パッと火花が飛んだだけで消え、二本目に点火する。その火を、わきに置いてあったガンドウの中のロウソクにつける。そのマッチの火とロウソクの明りで、洞穴の内部が見えてくる。三人とも着物は破れ、ドロドロの半裸体の、衰え切った餓鬼のような姿。花岡はヨロヨロと立ちあがろうとしている。佐山は先ず首だけをもたげ、村子の方を見ながら、ユックリと半身を起しかけている。村子は、もと倒れていた場所に、ガンドウの光のまん中で、うつぶせにピタリと横顔を地面につけて、皿のような両眼をギラギラと光らせて、地を伝わって来るらしい音を聞いている)
花岡 ほ、ほ、ほんとかッ! そ、そ――(うつぶせにガバと伏して、地面に耳を押しつける。……佐山が半身を起して、その村子と花岡の姿を、いぶかしそうにジッと見ている)
村子 ほら! ドシン! ドシン! 一人や二人じゃない。