Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
佐山 ……(それを見るが、危険を感じたのか感じないのか、ほとんど夢遊病者のように動かない表情で、また花岡の方へスタスタ歩き出している)
花岡 ち!……(その佐山をねらって、引きがねを引く。カチといって不発)
村子 よして! よしてよッ! (その声と同時に、ダッ、ダッと続けて二発ピストルが鳴って、それが洞穴内にひどく反響する。タマの一つは、壁の岩にはねかえったか、キャンというような音がする)
佐山 フ! (低い声を出して立ちどまって、花岡の方を見ている。花岡は命中したかと思って、佐山が今にも倒れるかと、ピストルを構えたまま、飛び出しそうな目をして見ている。村子は両手をあげたまま石になっている)
花岡 まだ、はいっているんだぞ、タマあ! 来やあがると――
佐山 ……(目を花岡から離さないままで、ズボンの右のポケットに手を入れて、きたない海軍ナイフを引き出して、ユックリと刃を出す。ギラリと底光りのする刃の先が、斜めに折れこぼれている。それの刃止めをかけ、右手に逆手に持って、再びユックリと花岡の方へ歩き出している)
村子 よしてッ! よしてッ!
花岡 ち! ちき! (ダッと、もう一つ発射。