Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
花岡 いやさ、俺のいうのは――
村子 カマキリがそんなにうらやましけりゃ、カマキリにしてやろうか? すると、後であたいが、あんたを食い殺してしまってよ? いいか? こら! (からだを弓のようにそらして、花岡の首に巻きつけた左腕に右手を添えて、しめにかかる)
花岡 苦しいよ――
村子 カマキリだあ! (しめる。しめられながら、花岡は両手をダラリとさせている。これはこの二人の間の習慣的なシバイであるらしい。同時にそれはシバイではない)
花岡 おい、おい……く、く、くるし――(手をバタバタさせる)
村子 やい! (しめる)
花岡 も、も、もう――(不意にシバイをやめる。目を光らせて、耳をすましている)
村子 ……(これも、それに気がついて、しめるのをやめる)どうしたの?
花岡 なんか、声がした。(入口の方をうかがっている)……
村子 ……うそ!
花岡 いや(目は入口の方を鋭くうかがいながら、右手をズボンの尻のポケットにやって、そこに入れてあるものをたしかめてから、歩き出そうとして、まだ持っていた左手の、火のついたシガレットを村子に渡す)ジットしているんだ。(入口の方へスタスタと歩き去る)