Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たいない

胎内

三好 十郎

Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme

Aozora Bunko

村子 いま、いく時、いったい? (腕時計をロウソクの方へかざす)あら、ガラスが飛んじゃった。

花岡 あんまりガセイに掘るからだよ。(チョッキのポケットから懐中時計を出して、見る)八時半だ。……ええと、だから、――

村子 すると、夜? ひる?

花岡 そうさ、あれから、掘りはじめて、ええと、三時間として――

村子 三時間やそこいらじゃないわよ。半日ぐらい、たったような――

花岡 そんなことあないよ。せいぜい永くても四五時間――(タバコの煙を吹き出しながら、洞窟の中を見まわす)

村子 じょうだんじゃないわ、ホントに。フフ――まだ、ふってるかしら?

花岡 うむ?

村子 いえ、外では雨が、ふ――(そこまでいった瞬間に、その薄笑いのまま表情が凍りついてしまう。……やがて村子がユックリと、人形の首が動くように顔を動かして、洞窟の内部を見まわす。その視線が、最後に、ヘビのように腹ばいになって首を伸ばして水を飲んでいる佐山の姿にとまる。両眼が、次第に大きく、まるで飛び出しでもするかのようになっている)……雨が……(ガクガクと立ちあがりかけて、出しぬけに、ほとんど人間の声とは思われない叫び声をあげながら、両手で空気を引っかく)ギ、ギ、ギ、ギャーッ! (両手で自分のノドをかきむしる)た、た、た!