Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たいない

胎内

三好 十郎

Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme

Aozora Bunko

いえ、私とあんたの奥さんの場合とはちがうかもわかんないけど――。いろんなことがあるのよ、人間が歩いて行ってると。ホント。……一歩々々は、ただなんの気もなく歩いてる。道がどんなふうに曲ってるか、あがってるか、くだってるか、それには気がつかないの。ヒョイと立ちどまって、うしろを振返って見ると、知らぬ間に、とんでもないところに来ているの。はるかにも、来つるものかな。……目がまわるみたい。現に、あなた自身が、戦争前から見ると、まるで変ったといってるんじゃないの? そうなのよ。あんたの奥さんにしたって、私――

佐山 君は、チヅのことをダシに使って、チヅをベンゴすることでもって、君自身をベンゴしているだけさ。チヅも君も――いや、君のことはどうでもいいさ――豚さ。メスぶた! からだの一部分を時々くすぐってもらえないと、たちまちブウブウいうんだ。

村子 ちがう! ちがいます! 私、ここにこうなってから、それに気がついたの! ちがうのよ、それは。そりゃ、からだは――からだよ。寂しくなるの、すぐに。からだはバカなのよ。フーテンなのよ。ダマカされる。もっと、からだ以上の、もっと深い、もっとシミジミと深い――私にはなんといったらよいか、いえないの――いえないんだけど、たしかにあるのよ! からだ以上の、もっと深い深い愛情――愛という