Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
花岡 だから……(奥――入口の方へ歩きだしている)ちょっと――(消える)
村子 どうすんの? あんた……(しかし、もう落ちついている。そのまま、タバコを吸う。シガレットの火が大きく赤くなり、その明りで、白く柔かい虫のような指と、一文字に伸びた鼻の線の目立つ横顔が、クッキリと浮かびあがり、火が小さくなると、それが闇の中に消えてゆく。それがユックリと数回くりかえされる。……間。……天井からしたたり落ちる水の音が、かすかにポチョン、ポチョンとしている)
(足音がして花岡が苦笑しながら、もどって来る)
花岡 ……ふ! (村子のわきまで来て、内ポケットから銀のウィスキイの小ビンを出してラッパのみにあおる)
村子 見えやしないでしょう、だあれも?
花岡 うむ。……ふふ!
村子 ずいぶん神経質になってんのねえ、あんたらしくもない。
花岡 おれがつかまると、どんだけ、えらいことになるか知らないから、君あそんなことをいってるんだ。マゴマゴすると大臣級の連中まで、いかれる。
村子 いいじゃないのよ、みんなそんだけの良い目を見たんでしょうから。シシ食ったムクイだもの。
花岡 役人や政党の連中だけなら、まだいいよ、そいでも。