Japanische Klassiker mit Furigana
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えんようき
艶妖記
山本 周五郎
Lesen Sie 艶妖記 (えんようき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.761 Zeichen · 38 Bildschirme
のう」
そして彼は肥えた躯をゆすって豪傑のように笑った。
総後見と後見と相談の三人は強盗のように家捜しを始めた。おせんはとっくに黒門のある自宅へ帰らせてある。八百助母子は物置へ押し込め、自分たちは母屋に陣取って、家捜しをしたり酒をのんで歌ったり暴れたり、また家捜しをしたりして暮らした。酒肴の代金には玉造の家財をはじめ田だの畑だの薪山だのを売りとばし、衣類まで担ぎ出し、母屋をすっからかんにすると、こんどはその屋根を剥ぎ梁をはずし壁を崩し、釜戸をこわし柱の根を割り床板をめくりというぐあいに、日と時間におかまいなく一寸四方の余地もなく捜したうえ、母屋ぜんたいをばらばらにほぐして、これも薪の値で叩き売ってしまった。家には「該資産」どころかそれと覚しい書付もない、とすれば地面に違いない、彼らは地面を掘りだした。
八百助はここまで眺めていて我慢が切れたそのとたんにふと良識自制を忘れ、袖下郷の代官所へ訴え出た。愚や愚や汝をいかんせん、もちろん権衛殿は代官所へ召喚されたが、彼と代官の兼尾呉兵衛とはある種の懇談を行ない、その結果として代官兼尾殿は公平なる裁判により、「あらぬ事を訴訟する不届きなしれ者」