Japanische Klassiker mit Furigana
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えんようき
艶妖記
山本 周五郎
Lesen Sie 艶妖記 (えんようき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.761 Zeichen · 38 Bildschirme
四
という判定を怒れる眼と忿れる大喝に託して宣告されたのである。八百助は背中の瘤へ「五十叩き」の棒を頂戴し、良識自制の定価の高さを厭というほど味わって、泣く泣く母の許へ帰ったのである。
ごんえむ殿とその二人の共謀者は地面を掘り続けた。掘ったの掘らないのという程度ではない、いたるところの地面をひきめくり裏返し揉ほぐし、掻き分けたり嗅いだり覗いたり探ったりというありさまだった、もちろんその片手間の自暴呑みや歌ったり暴れたりも怠たりはなかったが、――しかし三人の山賊どもはやがて土竜作業に飽きて相談をし直した。そしてお高が知らないという道理がないこと、これだけ捜すのを平気で見ているのは、彼女の頭蓋骨の中に隠し場所が登録されているに違いないこと、さればわれらは諦らめた風態を装ってここをひきあげ、ひそかにかの女を監視すること、さすれば彼女は必ずその場所をうかがう行動に出るであろう、これ労せずして金的を射る文殊の妙智である。こういう結論に到達した、そしてかれらは到達した結論を直ちに実行したのである。
四
お高と八百助は悲しい身の上と相成った。母子は天地を恨み神仏をのろったであろうか、いや二人は誰を恨みものろいもしなかった、少年は母親の眼がなにごとか語るのを見て、漠然と自分たちが大丈夫であると感じていた。