Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

えんようき

艶妖記

山本 周五郎

Lesen Sie 艶妖記 (えんようき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.761 Zeichen · 38 Bildschirme

Aozora Bunko

と涼しい顔をした。ごんえむ殿は千両箱をすぐ土蔵へ担ぎ込んだが、同時に持助どのへおせんを担ぎ込む決心をした。その結果としてめでたく婚約がととのい、いよいよ明日は輿入れという運びになっている、つまり今宵はおせんがこの家を出この村を去る別れの披露、その祝宴というわけでござる、おわかり召されたか、さらば話しを進めるといたそう。――この家の幸運をたたえては酒をのみ、また幸運をたたえてはのみしていた客たちは、母親に手を取らせてしずしずと現われた家娘を見るなり、(中には見もせずに)必要以上の驚嘆と嘆賞と賞讃と讃美の声をあげた、

「まるで天人さまだ」

「誰がなんと言ってもおらあ眼がつぶれた」

「あれがおせん様かね、おらあ牡丹と芍薬と芙蓉と桃が束になって来たかと思った」

そしてどっと拍手をした。

おせん嬢は赫耀と席につき赫耀と一座を睥睨した。彼女にとってはこれらの山奥の雑木ども、猿の申し子、薪ざっぽ、繩の切れっぱしどもはすでに眼中のものではない、なんなら明日はこの連中を道へ並べその上を踏んで輿をやることもできるのだ、ふん、――こう思ったくらいである。さて客たちは坐り直した、ごんえむ殿は恐悦と満足のいっぱい詰まった腹を揺すり上げ「では一言、――」