Japanische Klassiker mit Furigana
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たんぱくせき
蛋白石
宮本 百合子
Lesen Sie 蛋白石 (たんぱくせき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.056 Zeichen · 25 Bildschirme
お品ぶっていやに取りすました様子をした。
何か軽口にじょうだんを云って、
「ハハハハハハ」
と鼻の先でヘラヘラ笑いをする「きよ」の顔を見ると千世子は、
「ヘッ、」
と云ってやりたい様に思った。
咲は毎日毎日の事をほんとうに念入りに清に教えて居た。
「西洋洗濯から取って来たシーツはここに入れてね、
肌襦袢に糊をつけたのはおきらいなんですよ。」
寝部屋からそんな事を云って居るのが聞える事もあった。
食事の時なんかに千世子の好きなものとそうでないものとを教えて居るのなんかを聞くと何だか悲しい様な気持さえした。
「でも納豆と塩からなんかがおきらいな位ですもの、困りゃあしませんよ。」
と云って居るのもきいた事があった。
新らしいのが来てから十日ほど立って、
「いつまで何してもきりがございませんから、
明日か明後日お暇をいただこうと思って居ります。」
とさきは案外落ついて云った。
千世子は買って置きの銘仙の反物と帯止と半衿を紙に包んで外に金を祝儀袋へ入れた時それを持ち出すのが辛い様な気がした。
体を大切におし、
行った先は知らせるんだよ。
こんな経験のない千世子はこう云う時にどう云ったら一番好いんだかわからなかった。