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Japanische Klassiker mit Furigana

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あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.548 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

「伊蔵――とか云ったな」去定はそっちを見て云った、「その高田屋の主人というのは殺されたのか、それともけがで済んだのか」

「いえそれは、その、おりよく旦那のうしろに、出入りの者が三人ついていましたので」

「けがもしずに済んだのか」

「三人がすぐに駆けつけたものですから」

「乱暴者のほうはどうした」

「つまりその、刃物を持っていたんで、危ねえもんだから叩き伏せました」

「するとその男はけがをしたんだな」と去定はだめを押すように云った、「高田屋は無事で、乱暴者のほうがあべこべにけがをした、それでこの角三を怪しいというんだな」

若者が云った、「おい、じいさん」

「黙れ」と去定が叫んだ、高い声ではないが、その叫びはするどく、若者を睨んだ眼はぎらぎらと光った。

「きさまは黙れ」と去定はすぐに声をやわらげて、伊蔵に云った、「ここをよく聞け、伊蔵、――養生所は町奉行に属し、つねに与力が詰めている、この角三はおれが現に鼠山でみつけ、養生所へ伴れ帰った者だ、その事実は与力にも届けてある、だが仮にそうでないにしても、高田屋はなにごともなかったのに、乱暴者のほうは三人がかりでやられてけがをしたという、これが表沙汰になったらどう裁かれるか、よく考えてみろ」