Japanische Klassiker mit Furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
と、まアこんな意味のことを云ったことがあります。私は莫迦なことを云いだす奴じゃのうと、笑ってやったんです。しかし今となって思えば、あれも失踪の謎をとく一つの鍵のような気がしてなりません」
係官は、伯父の話に大変興味を持ったようだった。二人がもう席を立とうというときに一人の警官が円い小箱をもって来て、これに何か見覚えがないかと差し出した。それは茶色の硝子屑のようなものであった。勿論二人には思いもよらぬ品物だった。
「こんなになっているから判らないかもしれないが」と其の警官が云った。「これは映画のフィルムなんですよ。しかもそのフィルムが燃焼を始めたのを急にもみ消したとでも云いましょうか、フィルムの燃え屑なのです。それでも心当りがありませんか」
それは二人にとって更に見当のつかないことだった。話はそれまでとなって、白丘ダリアと伯父とは、警視庁を辞去した、というのであった。
「一体その伯父さんというのは、何という方なのかネ」学士が尋ねた。
「黒河内尚網という是れでも子爵なのですよ。伯母の子爵夫人というのは、京子といいました」
「黒河内京子――君の伯母さんか」
「先生、伯母をご存知ですの」