Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
Lesen Sie 超人間X号 (ちょうにんげんエックスごう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.025 Zeichen · 178 Bildschirme
とにかく、二体の人造人間ができあがった。いや、できあがったというには、まだ早い。人造人間の形だけができあがったという方が正しいであろう。
男の方は四十歳ぐらいの、肩はばのひろいりっぱな体格の人間だった。女の方は、十六七歳の少女だった。
そこまではうまくいったが、その先の仕事にX号は困って、さじをなげだした。すなわち、人造人間は、形だけは本物の人間とちがわないくらいにみごとにできあがったのであるが、それは死んだようになっていて、呼吸もしなければ、目も動かさず、もちろん歩きもしなかった。
「これは困った。その先のことは、谷博士の研究ノートにも、あまりくわしく書いてないんだから、いよいよ困った」
困ったままで、おいておくことはできない。そこでX号は最地階に監禁してある谷博士の前へやって来て、その問題をくわしく話をし、それから先どうすればよいかについて博士に教えを乞うた。
X号の方で頭をさげんばかりにして博士に頼んだのであるから、それを見てもX号がよほど困ったことが分かる。
「わしは、いやだ」
やつれはてた博士は、頑強にこばんだ。
X号は博士を一撃のもとにたたき殺そうとして拳をふりあげた。