Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みがわりのはなよめ
身代りの花嫁
野村 胡堂
Lesen Sie 身代りの花嫁 (みがわりのはなよめ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.685 Zeichen · 22 Bildschirme
竜太郎の妹と探偵をするつもり
の関係上、工業薬品として、その毒薬を始終使って居たことが解ったのですから、疑はやがて一番確かな事実のようにさえなって来るのでした。
「氏家君は決してそんな人ではない」
詩子の良人の春藤良一は、一番先にそう言い出しました。
「そうだ、竜太郎君はそんな卑怯な男ではない。これには恐しい間違がありそうだ」
友人達もそう言い出して、いろいろ奔走して見ましたが、証拠があり過ぎて、手の付けようがありません。
春藤良一の父は有名な大百貸店の支配人でしたが、二、三年前に亡くなって、その遺子の良一は、若い勤人として、その百貨店に勤めて居たのです。そんな関係で、今は微力な一青年ですが、名家の子として世間にも知られ、何十年来関係して来た、老実な顧問弁護士もあり、
「是非氏家君を助けてやりたい」
そう男らしく決心をすると、一生懸命氏家竜太郎が潔白だという反証を挙げることに熱中しました。
竜太郎の妹と探偵をするつもり
「陽子さん」
「あらッ、勇美子さん」
二人は飛付いて手を取り合いました。陽子というのは、今未決に繋がれて居る氏家竜太郎の妹で、勇美子より一つ年下の十三、学校は違いますが、家と家との関係でよく知って居る上、この四月からは、同じ女学校へ入る約束で、お互に励まし合いながら勉強をして居る間柄だったのです。