Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme
「いいあんばいだ。街(まち)は昨日(きのう)の通りさっぱりしているか」
「はい、阿耨達湖(アノブダブこ)の渚(なぎさ)のようでございます」
「斎食(とき)のしたくはいいか」
「もうすっかりできております」
「柏林(かしわばやし)の造営(ぞうえい)はどうだ」
「今朝(けさ)のうちには大丈夫(だいじょうぶ)でございます。あとはただ窓(まど)をととのえて掃除(そうじ)するだけでございます」
「そうか。ではしたくしよう」
王さまはみんなを従(したが)えてヒームキャの川岸(かわぎし)に立たれました。
風がサラサラ吹(ふ)き木の葉(は)は光りました。
「この風はもう九月の風だな」
「さようでございます。これはすきとおったするどい秋(あき)の粉(こな)でございます。数知れぬ玻璃(はり)の微塵(みじん)のようでございます」
「百合(ゆり)はもう咲(さ)いたか」
「蕾(つぼみ)はみんなできあがりましてございます。秋風(あきかぜ)の鋭(するど)い粉(こな)がその頂上(ちょうじょう)の緑(みどり)いろのかけ金(がね)を削(けず)って減(へ)してしまいます。今朝(けさ)一斉(いっせい)にどの花も開くかと思われます」