Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme
「金剛石は山の頂上にあるでしょう」
王子はうなずきました。
「うん。そうだろうね。さがしに行こうか。ね。行こうか」
「王さまに申し上げなくてもようございますか」と大臣の子が目をパチパチさせて心配そうに申しました。
その時うしろの霧の中から、
「王子さま、王子さま、どこにいらっしゃいますか。王子さま」
と、年とったけらいの声が聞こえて参りました。
王子は大臣の子の手をぐいぐいひっぱりながら、小声で急いで言いました。
「さ、行こう。さ、おいで、早く。追いつかれるから」
大臣の子は決心したように剣をつるした帯革を堅くしめ直しながらうなずきました。
そして二人は霧の中を風よりも早く森の方へ走って行きました。
*
二人はどんどん野原の霧の中を走って行きました。ずうっとうしろの方で、けらいたちの声がまたかすかに聞こえました。
王子ははあはあ笑いながら、
「さあ、も少し走ってこう。もう誰も追いつきやしないよ」
大臣の子は小さな樺の木の下を通るとき、その大きな青い帽子を落としました。そして、あわててひろってまた一生けん命に走りました。
みんなの声ももう聞こえませんでした。