Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

林の中はまもなくぼんやり白くなってしまいました。もう来た方がどっちかもわからなくなってしまったのです。

王子はためいきをつきました。

大臣の子もしきりにあたりを見ましたが、霧がそこらいっぱいに流れ、すぐ眼の前の木だけがぼんやりかすんで見えるだけです。二人は困ってしまって腕を組んで立ちました。

すると小さなきれいな声で、誰か歌いだしたものがあります。

「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。

はやしのなかにふる霧は、

蟻のお手玉、三角帽子の、一寸法師のちいさなけまり」

霧がトントンはね踊りました。

「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。

はやしのなかにふる霧は、

くぬぎのくろい実、柏の、かたい実のつめたいおちち」

霧がポシャポシャ降ってきました。そしてしばらくしんとしました。

「誰だろう。ね。誰だろう。あんなことうたってるのは。二、三人のようだよ」

二人はまわりをきょろきょろ見ましたが、どこにも誰もいませんでした。

声はだんだん高くなりました。それはじょうずな芝笛のように聞こえるのでした。

「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイ、ツイ、ツイ。

はやしのなかにふるきりの、