Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
「――わたしたちの不幸はみんな父に原因があると思いますの。父だって母にがみがみいわれていやかもしれませんけど、みんな父がまいた種ですもの。つらいのは母ですわ。わたしだって同じですわ。今となってはもう父に何も求める気はありませんの。父がそのつもりになってくれて、はっきりと別れてくれればいいと思いますの。女はなにをしてでも暮せますもの。母にしろわたしにしろ、女中の口ならいくらもありますわ。わたし、いつもそれをいいますの。母もその気でいるんですよ。めいめいが自分のからだ一つに責任をもちましょうって。それには一家を解散するしかないと思うんですけど。それでね、まず身軽なわたしが出てゆくからって宣言しましたらね、父はむっつりして、出ていったんですよ。これが、おこって出ていったのなら心配しませんわ。ぺしょんとしてたもんだから、余計な心配しましてね。そしたらこちらでのうのうとしてるなんて、まったく父って、なにをしても無責任なんですもの。いやんなっちゃう。こうとしったら、今度こそはっきりしますわ。」
「一家離散?」
「ええ、だって、ひどいんですもの。」
「でもねえ二三子さん、あんたほんとに、おとうさんだけに原因があると思う?」