Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
すると、その不安を裏がきするように、近づいてくる足音がふたりなのに気がついた。安江も出てきて、まるでそれをまちうけてでもいるように音枝とならんで立っている。
「ただいまア。」
やみの中から浜子の声だ。そして彼女は、文吉の腕にぶらさがるようにしてはいってきた。
「おかえりなさい。」
素っ気ないまでに冷静な安江の声であったが、音枝ははっと胸にくるものがあった。父と母との年の差が大きくおっかぶさってきたのだ。そこに立った文吉はいやらしいまでに若い男だった。
「おばさまア、きょうはおもしろかったわ。おじさんにおごってもらったの。ねええ、はじめね、『几帳面』といううちで飲んだのよ。そしてね、『ずぼら』って家へはしごしたの。男の人っておもしろいとこ知ってんのね。わたし、気に入っちゃった。あんなとこで働こうかしらっていったら、おじさんにしかられちゃったあ――」
浜子がひとり、べらべらとしゃべるのを無視して、文吉は、安江をさえもよせつけまいいきおいで部屋へひきとってしまった。安江もだまって引きさがる。浜子ひとりがいい気もちそうに音枝の肩につかまりながら、
「男の人っていいな。