Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
「もうよして、こわいこというわねほんとに。背徳よ!」
「なにいってんのオールド・ミス。たまには恋愛ぐらいしなさいよ。年がら年中品行方正づらしてさ。おもしろいよ。男なんてちっともこわくなんかないんだからさ。こわいのはね、こわいのは女なんだからあ。――それがわかんないの、おねえさんたらあ……」
音枝の右腕にからみついて浜子は泣く。
「いやあね浜ちゃん。どうしたっていうの。あんたらしくもない、あっさりしてよ、ほんとに。」
「あっさりだって? わたしがあっさりぶちまけたら、おねえさんなんか目エ回すからあ。それを白状しろっていうんですかあ――」
ねつっこく肩にすがりついてくる浜子の手をもぎとりながら音枝は、
「もういいわよ浜ちゃん。おやすみなさいね。あした聞くわ。あんた酔っぱらってんだもん。酔っぱらいの白状なんてごめんよ。ね、あしたね。」
「いやだあ、酔っぱらって真実を語るってこともあるじゃないかあ。おねえさんなんて、だからわかんないんだよオ。」
「そうよ、わたしは酔ってないんだもの。真実がわかんないわよ。」
「そんならふたりでのみましょうよ。ね、きょういわなかったら、わたしは、もうだめなんですよオ。