Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

吹矢の先に針があるのもあぶなくて感心しない。風船ガムときては、これはぜったいに好意がもてない。いつか夏樹がくちびるを土人のようにはれあがらせたのはそのガムだった。そんなものの一さいに浜子は身ぶるいを感じる。そんなことが彼女におもちゃを売らなくさせたのだろうか。とすると、僅かの間ながらも、安江の家にいて、「子供を守る会」などの話をいつとなく聞いていたのかもしれぬ。そうかもしれないが、そうばかりでもなかった。彼女としては、そうしたおもちゃを拒否する気持が、腹の底からわき出していたのである。浜子は今、母親になろうとしているのだった。母になるからには出来るだけいい子を産みたかった。その決心をした日の浜子は立派であった。兵六さんの家へきて三日目のことだ。医師の診察をうけてもどってきた浜子は、きっぱりといいきったのだ。

「おじさん、わたし、子供おろすの、やめたわ。」

雨で家にいた兵六さんはおどろいて、

「そんなこといったってお前、それじゃあうだつがあがらんことになるぞ。」

「だって、死んじゃっちゃ、うだつもへったくれもないでしょ。四か月にもなると、あぶないんだってさ。