Japanische Klassiker mit Furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
しかし次の瞬間には、赤ん坊の泣いているわが家の茶の間を想像していた。むっちりとくびれた小さな両足をかた手でもって、おしめをとりかえているのは浜子ではなく自分なのだ。音枝――冬太郎――夏樹――そして浜子の赤ん坊。なんとそれは、いつも兵六さんと縁の深いこと。……
「ああいう気の勝った子ですから、今すぐといってもだめだと思うんですよ。その気になったとき、また兵六さん、つれてきてくださいよ。」
そして今日のところは浜子には会わずに帰るからよろしくといっているところへ浜子は帰ってきた。音枝をみると、いきなりすがりついて、
「おねえさん、ごめんなさい。」
と泣き出したが、浜子らしくすぐ涙をおさめ、少し自嘲的に、安江にむかって、
「どんなことがあっても、もう泣かない覚悟でしたの。」
安江はある感動をおさえて、
「苦労したね、浜ちゃん。」
自分を迎えにきてくれたと思っているらしく浜子は、すなおさをさらけ出して、ふふっと笑う。安江はとたんにそこをとらえて、
「一しょに、かえる?」
「すみません。」
すなおに浜子は頭を下げた。だが話がそうきまっても浜子は商売だけは続けるといい、兵六さんとその打ち合せもした。