Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

「ね、文吉がおこりますのよ。音枝ちゃんのおとうさんて人、一体私たちを何んだと思ってるのかって。わが子を預けてあるんだからハガキの一枚ぐらいよこしたってよかろうってね。それで私、聞きにきましたの。この子のおとうさんの所おしえてくださいな。第一あなた、きのうは戸籍調べのおまわりさんに聞かれて、私はじかいちゃいましたの。」

兵六さんの妻はほっとした顔で、あやまった。

「そうですか。すみません。うかつでしたわ。」

兵六さんへの文吉の想像は幸いにしてはずれたが、半分は当っていた。音枝の母親が死んだなどうそっぱちで、その父親が妻に内しょでよその女に産ました子供だというのである。

「あんたたち何もかも承知の上だと思ってたんですよ。そりゃあうちの人が悪いわ。帰ってきたらすぐ何とかしますからね。きょうのところは引とってくださいな。手紙出しても会いにいっても困るんですよきっと。奥さん知らないんですもの。」

「いやね。」

「そうなのよ。だからめんどくさくてもミルク代は私んところで受とって、おくるってことになってるんですよ。それがまた、ケチでね、申しわけないのよ。ああそうだわ。