Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

一応のあいさつののち、

「――ふえましたね、白いのが……」

すると客はそれに合せるように左手で頭を一なでした。小鼻のわきのホクロが、また大きくなったと思いながら安江は、

「戦争じゃあ、苦労しましたね、おたがいに。――おせいさんも娘さんもお達者で?」

兵六さんはきゅうくつにズボンをぎんばらせてすわり直しながら、

「さ、そいつがね――」

と、また左手で頭をかく。安江はおどろいて、

「どうかしましたか?」

「いやあ、元気すぎましてな。」

そして気になるらしく夏樹の方をあごでしゃくり、

「この子が、あの子ですかい?」

「ええ。」

「三年たちゃあ三つになるというが、そんならもう、ここのつぐらいかいな。」

「今流にいって、満七つと、何か月かな。」

「ふーん。そんならわしゃ、えらいごぶさたしたな。足かけ九年になるかいな。」

感慨のあまり兵六さんはすっかりいなか言葉になり、一瞬暗い顔をした。なにか深刻ななやみがありそうだと思い、安江は思わず悪い想像をめぐらしていた。難題を持ってきた人のそれは暗さであった。しかしせっかくお休みのきょう、そんなことはごめんとばかりに話をそらし、

「夏樹ちゃん、鷲のおじさんにごあいさつは。