Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

それ、待ちましょうよ。おたがいに同郷で結ばれた間がらですもの、素知らぬ顔してるわけにはいかないんですからね。」

だが鷲兵六からは、なかなか移転通知が来ず、七年たってしまった。七年目に、ながのごぶさたのわびとともに居どころをしらせてきたのは、ごく最近である。不思議なことに、安江の家の家族がひとりふえていた。浜子だ。安江は感きわまった声でそのハガキから目をはなさずに、

「田端だって。脇村方っていうんだから、へや借りなんだろうね。しかし、まったく妙な話だわ。あの人が現れるとうちの家族に異動があるのね。縁もゆかりもない浜ちゃんにまで、たとえハガキにしろ、ちゃんとくるじゃないの。気味が悪いね。」

「二三ちゃんなんて、どうしてるんでしょうね。」

と、音枝は娘らしくそれも気になるらしい。

「しゃきしゃきしてたから、もう結婚でもしたろうよ。もしかしたら、その婿さんかもしれないよ、この脇村ってのは。ま、こうしてたよりがあったんだから、今に現れるよ。」

そして、案の定現れた兵六さんは、尾羽うちからした姿で、しかも今度は自分自身を持ちこんできた様子だった。もう居まいと思ったらしい進君がまだいたことで、彼は頭をかかえた。