Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのくにとたろう
雪の国と太郎
小川 未明
Lesen Sie 雪の国と太郎 (ゆきのくにとたろう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.581 Zeichen · 8 Bildschirme
雪の上のハモニカ
雪の上のハモニカ
その明くる日、甲・乙・丙・丁はまた集まって相談いたしました。
「おい、君が悪いんじゃないか、いちばん先に君が逃げたんだぜ。」
「僕じゃない、いちばん先に逃げ出したのは君だぜ。」
彼らは、たがいに前の日のことをいい争いましたが、ついに、もうこれからは、かならずいっしょになって、太郎を敵として戦わなければならぬということに決めました。
四人の子供らはその日から隊を組んで隣村へ出かけていって太郎とけんかをしました。しかし先方はいつも太郎一人でありました。太郎は例の大きな目をみはって路の上に立って、こちらを見ています。するとこっちでは、四人の子供が口々に太郎をめがけてののしって、雪を握っては投げつけました。おおぜいに一人ですから、遠く隔てて雪を投げるのでは、いつも太郎に雪球が多くあたりました。そして四人の子供は凱歌をあげて村へ帰りました。
学校へゆくときも四人はそろって太郎にあったら、必死となって戦う覚悟でありましたから、太郎は、それを見てとってか容易に手出しをいたしませんでした。
こうなると甲・乙・丙・丁らは、まったく自分らが勝ったものと思いました。