Japanische Klassiker mit Furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Lesen Sie 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) von 木村 荘十 (きむらそうじゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.859 Zeichen · 76 Bildschirme
「そうかね、俺も子供を撃つ位なら、その方へ廻るね」
「はッはッは、黄中尉の様にやりますかね」
迎いの古兵は媚びるように云った。
「しかし、軍曹殿が、鉱山の餓鬼どもを気にするのは変ですよ。奴等はああいう風に生れついてるんでさ、放してやったって、又、他処で同じようなことをしなきゃア、結局食えないんですからね。ああいうものを一人前の人間に見ていちゃアきりがありませんや」
孫軍曹は、そんな馬鹿なことがあるもんか、現に万里と同じ生れ、同じ育ちの俺でさえ、貴様の上官の軍曹になっているではないか、万里だって、売られる前に軍隊へでもとられていたら、白人とでも五分に闘う、一人前の男になっていただろうと思った。
が、彼はただむっつりと黙り込んでいた。
案内された守備隊長の新しい邸というのは、丘のはずれの、街を見下ろす、高いユーカリ樹の林の中に建っていた。
フランス式の別荘風で、大佐の邸というより将軍の別邸と云った贅沢な建物である。
広い庭の隅に、何を建増するのか、運動選手のように背中に番号をつけた囚人達が、足につながれた鉄鎖の音をさせながら働いていた。
雲南府の街中でも見る光景で、初めてのことではないが、孫軍曹はその鎖の音に何とも云えない厭な気がした。