Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいねん

青年

森 鴎外

Lesen Sie 青年 (せいねん) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.670 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

縦にペエジを二つに割って印刷して、挿画がしてある。これは L'Illustration Thtrale の来たのを、東京を立つ時、そのまま革包に入れて出たのである。

ゆうべ東京を立って、今箱根に着いた。その足で浴室に行って、綺麗な湯を快く浴びては来たが、この旅行を敢てした自分に対して、純一は頗る不満足な感じを懐いている。それが知らず識らず顔色にあらわれているのである。

*     *     *

大村は近県旅行に立ってしまう。外に友達は無い。大都会の年の暮に、純一が寂しさに襲われたのも、無理は無いと云えば、それまでの事である。しかし純一はこれまで二日や三日人に物を言わずにいたって、本さえ読んでいれば、寂しいなんと云うことを思ったことはなかったのである。

寂しさ。純一を駆って箱根に来させたのは、果して寂しさであろうか。Solitude であろうか。そうではない。気の毒ながらそうではない。ニイチェの詞遣で言えば、純一は einsam なることを恐れたのではなくて、zweisam ならんことを願ったのである。

それも恋愛ゆえだと云うことが出来るなら、弁護にもなるだろう。