Japanische Klassiker mit Furigana
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せいねんのてんか
青年の天下
大隈 重信
Lesen Sie 青年の天下 (せいねんのてんか) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.309 Zeichen · 11 Bildschirme
乱世でなくとも大なる人物にはなれる
帰藩すれば脱藩人としての処分は免れまい。けれども何事も覚悟の前である。どんな目に会ったってこの不撓不屈の精神が鈍るものか、そう思って帰るが否や、直ちに藩の有力者に会ってつぶさに時勢の将来を説いた。その人々はいずれもすっかり我輩の説に感服してくれて、やがて藩主の面前へも出ることになった。一書生の身をもって藩主に見えたるのは破格のことであるが、その上脱藩した我輩ではないか、最初から行けるところまで行ってみようと覚悟した我輩は、こうして所期の通り堂々とやってのけた。藩主に対しても、宇内の大勢を論じて一挙中原の覇を樹てんことを建言した。
身を捨ててこそ浮ぶ瀬もあれ、という諺がある。成算さえあれば身を捨てなくとも、行うことは成就する。ただその行い方は男子らしく堂々たらねばならぬ。覚悟した上に遂行する所信で遂げられぬものはない。
乱世でなくとも大なる人物にはなれる
そうして明治維新になった。明治新政府の外交官として伊藤〔博文〕、井上〔馨〕、後藤(象二郎)、寺島〔宗則〕、小松(帯刀)や我輩が任命せられた。
政府の当面に立ちかけてからの進退は、即ち国家とその運命を共にする。