Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
やかましい裁きは私のねがいではありません。けれど自らはどこまでも厳しく裁く気でいるのです。西田さんなども菜食をしていても、他人の肉食を責めはしませんそうです。主義として独身ではなく、おのずから独身だそうです。
あなたがインテレクシェルな生き方から、愛の体験のなかに入り、他人の不幸や悲哀を分けもつことが深くできるようにおなりあそばすことはまことに嬉しく存じます。私は日本の思想界に最も欠けたところは、濡れ輝く愛の個性に乏しいことと思います。Aさんなどの思想が愛を取り扱うて、しかも深く人の心を動かさないのは、深い悲哀と無常と、そして運命の感じとが沁み出ていないからではありますまいか。私はあなたのお書きになるものでは、やはり、あの短篇集などが最近のものだけに、最も潤うているのではないかと思われます。やはり悲哀と運命とは感動の源ですね。そちらのほうにあなたの歩みの向かうことは、あなたの作の深くなる源であろうと思われます。
私は、やはり、心のあくがれが、私を淋しい僧院のようなところに誘います。謙さんに申し送ったように、西田天香さんのところに教を乞いに行く気でいます。