Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おんぱのさつじん
音波の殺人
野村 胡堂
Lesen Sie 音波の殺人 (おんぱのさつじん) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.399 Zeichen · 30 Bildschirme
「驚くだろう、――殺人光線の発見は、今世界の科学者達の目ざしている一番大きなゴールだ、が、人を殺す光線が、そんなに簡単に発見されるわけは無い、僕はその前に、殺人音響を発見したのだ」
「――――」
「尤も、それはまだ試して見たわけでは無いが、人間の耳では聴くことの出来ない、或る振動数の音響を、特定の方向に送るのだ、――六つかしいと言うのか、君は。エーテルの振動によって伝わる光線さえ、反射鏡を利用して、特定の場所へ送れるのに、空気の振動で伝わる音響を、或程度まで特定の場所へ送れないと言う理窟はあるまい」
「――――」
「一九〇九年にバーソンズはオウゼトフォンというものを作った。これは圧搾空気と、金属弁を利用した音響学的な装置で、或特定の楽器の音を、選択協和して、音色を美しく、音響を絶大にするのだ。これを電磁気的に扱って、遥か遠方から送られた、人間の可聴範囲を遥かに越えた音響を、絶大猛烈にして作用させるのだ、その人が心臓が弱ければ心臓麻痺を起す、神経が弱ければ気違いになる」
「そんな事が出来るでしょうか」
「出来る、確かに出来る、昨夜も今晩も、私は宵から夜中までこの音響を送る試験をしたが、――」