Clásicos japoneses con furigana
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のぶこ
伸子
宮本 百合子
Lee 伸子 (のぶこ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 232.543 caracteres · 466 pantallas
三保はけばけばした大島の着物をき、さわがしい調子で挨拶した。
「私ね、昨晩おそく来ましたんですよ。今日はこの人達と一日喋って、さっき大神宮様の方へ散歩に出ると、玉が間の抜けた顔をして、伸子さんが来ていらっしゃる、って云うんでしょう。頓馬ねえ、早くそう云えば何を置いても上ったのに、じゃあ是非これからお目にかかって来るって、あがりましたのよ、本当に田舎の人ったら、気が利きませんね、頭がないったら、ありゃあしませんわ、で、あなたはいつ? いつおいでになりましてすの」
「そうね、もう十日ほどになるかしら」
伸子は三保の弁舌に後退りするような気がした。
「いずれなにか、お書きになっていらっしゃるんでしょう?」
「いいえ、どうして! のらくらよ」
「私もふだんはいそがしゅうござんしてね、お父様が有難いことに、私のしたいことは何でもしろ、と云って下さるんで、この間じゅうはお習字をやっておりますし、お花の稽古はする、家のことはする、間には赤ちゃんまで拵えなけりゃあならないんですもの、ハハハハハ、大いそがしですわ、ハハハハハ」
丸髷に結って、内気らしく黙っていた三保の妹が苦笑いをして、