Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lee 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 262.120 caracteres · 516 pantallas

Aozora Bunko

「弁信さん、お前また高燈籠を点けに行くんだね、近いうちに大暴風雨があるから気をおつけよ」

木の上の主がこう言いました。

「エ、近いうちに大暴風雨があるって? 茂ちゃん、お前、どうしてそれがわかる」

「そりゃ、ちゃんとわかるよ」

「どうして」

「蛇がどっさり、この木の上に登っているからさ」

「エ、蛇が?」

「ああ、蛇が木へのぼるとね、そうすると近いうちに雨が降るか、風が吹くか、そうでなければ大暴風雨があるんだとさ。それで、こんなにたくさん、蛇が木の上へのぼったから、きっと大暴風雨があるよ」

「いやだね、わたしゃ蛇は大嫌いさ、そんなにたくさん蛇がいるなら、茂ちゃん、早く下りておいでな」

「いけないよ、弁信さん、おいらはその蛇が大好きなんだから、それを捉まえようと思って、ここへ上って来たんだよ、まだ三つしか捉まえないの」

「エ、三つ! お前、そんなに蛇を捉まえてどうするの、食いつかれたら、どうするの、気味が悪いじゃないか、気味が悪いじゃないか、およしよ、およしよ」

「三つ捉まえて懐ろに入れてるんだよ、食いつきゃしないさ、慣れてるから食いつくものか、あたいの懐ろの中で、いい心持に眠っていらあ」