Clásicos japoneses con furigana
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Lee 源頼朝 (みなもとよりとも) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 306.118 caracteres · 613 pantallas
密偵か?
強請か?
――天城の悪四郎とかいって、近ごろ寺院ばかり襲い廻る強盗の群があると聞くが、そんな者の手下でもあるか?
光厳には、いろいろに取られたが、そんなふうでもないらしいのは、相手の次のことばだった。
「まあ、おかけなさい。奥州かよいの生命知らずが、がらにもないとお笑いでしょうが、てまえにも人間なみの悩みはあるんで。――ひとつ善智識のお悟しをうけたら胸のもやもやが、いっぺんに解決してしまいはせぬかと、実あ、河原から後を慕って来たわけです。われわれ凡夫の煩悩を救ってくれるのは、あなた方のお勤めと思いますが」
「……?」
「聞いてくれますか」
「云ってごらんなさい」
――しかし光厳の返辞は、沙門らしくもなく、声に針をふいていた。その眉間はすこしも開かず、その体は硬直したままだった。
「――辺りに人もいないお山ですから、開けッ放しに申します。実は、てまえの迷っている悩みというのは、どうしたら今よりもっと大きく儲かるかっていう事なんで。――お蔑みなすっちゃ困りますよ。断っておきますが、てまえは武士じゃございません。根こそぎからの商人です」
「…………」
「坊さんが法の道に。