Clásicos japoneses con furigana
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lee 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 188.242 caracteres · 380 pantallas
第十二回
一
死にたくないの一念が、宗教を産み剣道を産み、そうして医学を産んだのだからな。ところで宗教は消極的、武道に至っては要するに兇器。ただわずかに医学があって人間の生命を救おうとしている。生命の本態は物質だ。……そうして物質を救うものは、やはり同じに物質でなければならぬ。薬だよ! 五臓丸だよ!」
蔵人は悠然と部屋を出た。
「まずゆっくりと考えるがいい。まずゆっくりと眠るがいい」
蔵人は屋敷へ引っ返して行った。
第十二回
一
由来宗教というものは、それ自体偉大なものである。
それは一面哲学であり、また救世の道具だからである。
おそらくあらゆる宗教は、その創立の始めにおいては、簡素であったに相違ない。
教祖の全人格の放射なるものが、とりも直さず宗教なのである。
あらゆる新思想がそうであるように、あらゆる宗教は創始時代においては、その時代に反逆する。
だから迫害されるのである。
法律は死物である。司法官の優秀なる運用があって、はじめて活溌なる生命を持つ。
宗教といえどもそうである。僧侶の勝れた布教があって、陸離たる光彩を放つものである。
富士教団といえどもそうであった。